脱毛サロンに行ってみたいけれど、何年間も通うのは面倒だな……。どのくらい通えばムダ毛が気にならなくなるんだろう?と、悩んでいませんか?
脱毛サロンに限らず、家庭用脱毛機も医療レーザー脱毛も、ニードル脱毛でさえ1回の施術で脱毛が完了するわけではありません。必ず複数回の施術が必要です。
いろいろな脱毛方法の中で、
では、脱毛サロンでの光脱毛の平均施術回数や通う期間はどのくらい
なのでしょうか
ほんの数回しか行かないのであれば、自分が望む素肌になることは難しく、結局はお金と時間の浪費になってしまいます。せっかく始めるなら完全にムダ毛がなくなるまで、せめて気にならなくなる程度までは脱毛したいですよね。
そこでこの記事では、脱毛サロンおける光脱毛の脱毛期間・施術頻度・回数の相場を、IPL脱毛とSHR脱毛に分けてまとめました。
カギとなるのは脱毛方式、そして「毛周期」です。
スムーズな脱毛をストレスなく続けて、短い期間で全身脱毛を完了させることは、果たして可能なのでしょうか?
IPL脱毛とSHR脱毛の違い
本題に入る前に、光脱毛のIPL方式とSHR方式について簡単に説明します。
●IPL脱毛…成長期の黒い毛が脱毛機の光を吸収し、毛根にダメージを与える
●SHR脱毛…脱毛機の光を毛の根元を包む毛包に蓄積させ、発毛組織全体にダメージを与える
このような違いは、脱毛期間の長短や施術頻度、回数による脱毛の経過にも影響します。
通う予定のサロンやちょっと気になっているサロンが、どちらの脱毛方式を採用しているのか、事前にチェックが必要なのはそのためです。または、脱毛期間や回数の特徴を参考に、どちらの脱毛を受けたいかを先に決めておくのも良いですね。
脱毛の回数とムダ毛の減り方
では、まずは脱毛の回数と経過について見ていきましょう。脱毛方式にかかわらず、多くの脱毛サロンは、推奨している施術回数を18回としています。2通りの脱毛方式によって、回数ごとの脱毛経過をまとめました。
IPL脱毛の場合
まずは、7~8割の脱毛サロンが採用しているIPL脱毛です。
5~6回で少し減る
IPL脱毛の場合、1回の施術でダメージを与えているのは、皮膚表面に生えている体毛の毛根のみ。そのため、何回か施術を重ねても、前回の施術までにライトを浴びていなかった体毛は普通に生えてきます。
初回から2回目くらいまでは、本当に大丈夫?と思えるほど変化が見えないケースもありますが、少しずつ抜けてきたり生えるスピードが遅くなってきたりします。
黒い毛だけを脱毛していくので、手脚の剛毛で悩んでいる人は、減っていく感覚が楽しくなってくるのではないでしょうか?
8~10回で自己処理がラクになる
10回くらいまで施術を重ねる頃には、自己処理(シェービング)の回数がかなり減っていることに気付くでしょう。
多くの脱毛サロンは、予約日の前日に脱毛範囲をシェービングしていくルールです。施術回数が増えていくと、中には「施術後のシェービングが次の予約日の前日だけだった」というケースもあります。
ムダ毛の処理が面倒で、その手間が少しラクになれば良いかなと考えている人は、この辺りでそれなりに満足できるかもしれませんね。
15~18回で剛毛が産毛に!
IPL脱毛を進めていくと、毛が生えるスピードが遅くなるばかりではなく、毛根がダメージを受け続けることで、剛毛が産毛程度に変化していきます。生えてくるのは、比較的やわらかく細い毛ばかり。手脚のムダ毛はもちろん、ワキもあまり気にならなくなるでしょう。
ただ、ここで1つ問題なのが、IPL脱毛では産毛の脱毛ができないということ。IPL脱毛機のライトはメラニンに反応するので、色素のない産毛に影響を与えることができないのです。
そのため、基本回数の18回を超えても、手触りツルツルのレベルまで脱毛するのは、難しいのではないかと考えられます。
SHR脱毛の場合
次に、SHR脱毛の回数と経過を紹介します。
SHR脱毛は効果を実感するのに時間がかかるといわれますが、それはパワーが弱い脱毛機だったり、実際にはIPL脱毛と同じように毛根にしかアプローチしていない脱毛機の場合。
本格的なSHR脱毛ができるマシンであれば、脱毛の経過はIPLよりもスムーズです。
5~6回で自己処理がラクになる
SHR脱毛は、かなり早い段階で変化を実感できます。経験者の中には、2~3回目の施術後に、自己処理がサロン予約日前日だけになったという人も。
SHR脱毛は、1回の施術で体毛のすべての毛包にダメージを与えています。ムダ毛すべてが足並みをそろえて衰退していっているわけですね。
そのため、生えてくる毛もすでに弱っていることが多く、細い毛しか生えてこなかったり引っ張ると簡単に抜けたりすることも。
8~10回で目立たなくなる
ムダ毛が全体的に視認できなくなってくるのが、10回目の施術辺り。もともとそれほど毛量が多くないという人は、10回くらいでも満足できるでしょう。
定期的な自己処理も必要なくなってきますが、手触りまでパーフェクトなスベスベお肌にしたい!という人は、もう少し回数が必要です。
ワキやVIOの頑固なムダ毛は、まだ残っていることもあります。
15~18回でツルスベになる
基本の18回を終える頃には、身体中のムダ毛が生えてこなくなり、つるつるスベスベのお肌を手に入れているでしょう。
ワキやヒザの毛穴のプツプツも、目立たなくなっているはずです。ちょっと時間がかかるとされている顔の産毛も、SHR脱毛なら18回で大丈夫!ワントーン明るい、透明感のある素肌に仕上がっているのではないでしょうか?
20回以上の施術は必要?
基本の施術回数が18回、ではそれ以上になるケースもあるの?という心配もありますよね。
18回まで施術を受けると、契約金額もそれなりです。それ以上に施術を重ねるのは避けたいけれど、お金をかけたのに期待通りになっていないのは悔しい!と、誰もが思ってしまうのではないでしょうか?
結論からいうと、SHR脱毛なら20回以上は「メンテナンス」と考えて良いでしょう。脱毛を完了した後も、女性ホルモンのバランスの変化で再び発毛してしまうケースもあるからです。
IPL脱毛は、18回の施術では理想通りの肌にはなっていないかもしれません。ですが、どんなに回数を重ねても産毛の脱毛はできません。黒く元気な毛はともかくとして、産毛までしっかり脱毛したいというのであれば、IPL脱毛を続ける意味はないのです。
脱毛の期間はどのくらい?
サロンにもよりますが、たいていの脱毛サロンは回数プランを4~5通り提供しています。ここでは、わかりやすく5回/10回/18回それぞれの脱毛期間をシミュレートしました。
※希望日時に予約がとれ、なおかつキャンセルなどによる延期がなかった場合に限ります。
IPL脱毛は短くても約4年間
施術の間を2~3ヶ月空ける必要のあるIPL脱毛は、18回コースを終えるまでに短くても4年はかかります。脱毛サロンの方針により、後半の施術はさらに間を空ける場合もあるので、5年くらいかかるケースもあるので注意が必要です。
5回コースで約1年間
2ヶ月に1回に通ったとして、5回の施術を終わらせるのに10ヶ月かかります。
もっとも、毛の生え方には個人差があるので、サロンスタッフの判断では「3ヶ月おき」といわれるかもしれません。その場合、5回コースを完了する期間は15ヶ月。季節が一巡りしてしまいます。
10回コースで約2年
倍の10回コースを2ヶ月に1回通うと、単純に20ヶ月(1年8ヶ月)になりますね。
ただ、この頃には発毛のスピードも遅くなっているので、初期と同じように2ヶ月おきの施術では、毛の成長が追い付かないかもしれません。7~8回目あたりから3ヶ月に1回の施術に切り替わると仮定すると、10回コースを終えるのには約2年が必要です。
18回コースは3~4年間
10回の施術にかかる2年間に、残りの8回×3ヶ月をプラスするとトータルで4年間の計算になります。これで、ようやく18回コースが終了するということです。
ですが、こちらも同じように、後半に間隔を空けるケースも。例えば、15回~18回の施術を4ヶ月おきに切り替えるとすると、4年と4ヶ月です。
単純に考えて、大学入学の年に脱毛を始めると、18回コースが終了するのは大学卒業後ということになってしまうんですね……。
SHR脱毛は長くても約1年半
SHR脱毛は1ヶ月に1回の施術が可能です。サロンの受け入れ状況によっては、2週間に1回来店できることもありますが、ここではわかりやすく、1ヶ月おきの施術とします。
回数×1ヶ月の期間がかかる
1ヶ月に1回通うと仮定すると、回数と月数をそのまま計算するだけなので、期間を予測しやすいですね。
つまり、
- 5回コース…5ヶ月
- 10回コース…10ヶ月
- 18回コース…1年6ヶ月
…ということになります。
なぜ、1ヶ月に1回の施術か可能かというと、SHR脱毛は体毛の成長に施術を合わせる必要がないからです。施術時に生えている毛も、皮膚の下で成長を待っている毛も、同じように脱毛することができます。
もし仕事の都合でキャンセルをしてしまったり、運悪く生理日になってしまって予約が延期になったりといったトラブルがあっても、SHR脱毛なら長くて2年くらいと見て大丈夫でしょう。
脱毛するなら知っておきたい「毛周期」とは
この記事でたびたび出てきた、「毛の成長」や「毛が生えるスピード」といった言葉。これは、すべての体毛(髪やまつげも含む)が一定のサイクルで回っていることを表しています。
脱毛を始めるからには絶対に覚えておきたい、「毛周期」について解説します。
毛が生えて抜けるサイクル
体毛は、自然と発毛して成長して皮膚の表面にとどまり(成長期)、自然と抜け落ち(退行期)ます。そして、しばらくすると(休止期)新たな毛が生まれ再び発毛します。
この、いわば「体毛の一生」といえるサイクルを毛周期といいます。
IPL脱毛による施術が、必ず2~3ヶ月空けなければならないのは、IPLの光が成長期の黒い毛にしか影響を与えられないからです。まだ生えていない毛はもちろんのこと、これから抜け落ちようとしている弱った毛にも効き目はありません。
毛周期はパーツによって異なる
実は、身体中のムダ毛すべてが同じ間隔で成長と退行を繰り返しているわけではありません。部位によって、皮膚表面に見えている毛の割合から、その場にとどまる期間も違います。
成長期 | 休止期 | 生えている毛の割合 | |
腕 | 3~4ヶ月 | 4~5ヶ月 | 約2割 |
脚 | 3~4ヶ月 | 5~6ヶ月 | 約3割 |
ワキ | 4~5ヶ月 | 3~4ヶ月 | 約3割 |
デリケートゾーン | 12~24ヶ月 | 12~18ヶ月 | 約3割 |
例えば、腕のムダ毛は表面に生えている毛が全体の約2割ほど。成長を始めた毛は3~4ヶ月肌にとどまり、自然と抜けて、4~5ヶ月後に再び生えてきます。
VIOの脱毛に時間がかかる理由は、毛質によるものだけではありません。毛周期が長いので、VIOゾーンにあるすべてのムダ毛に光を照射するのも、長い期間が必要となります。
IPL脱毛は毛周期に合わせて施術をするので、同じ期間に同じ回数だけ照射をしても、仕上がりにバラつきが出てしまうのは当然なのです。
全身脱毛でも部分脱毛でも施術頻度は同じ
脱毛に毛周期がかかわっている場合、全身脱毛であっても部分脱毛であっても施術頻度は変わりません。
照射の範囲で違ってくるのは、せいぜい1回の施術時間くらいでしょうか。
全身脱毛を契約しても、両ワキのみのコースを契約しても、IPL脱毛ならば18回で4年間ほどかかります。狭い範囲の脱毛だからといって、脱毛そのものが早く終わることは決してないので、くれぐれも注意してくださいね。
毛周期を無視した脱毛ができるのはSHR脱毛だけ
毛周期とIPL脱毛の関係について説明しましたが、一方のSHR脱毛は毛周期と施術を合わせる必要がありません。肌を通して毛包に熱を蓄える仕組みなので、皮膚表面に体毛が生えていても生えていなくても、影響はないのです。
SHR脱毛が2~4週間に1回のペースで施術できるのは、そのためです。
脱毛サロンによっては、
IPL脱毛を採用していながらも「2週間(または1ヶ月)に1回の施術OK」と宣伝しているところがありますが、契約回数を無駄に消費するだけです。
例え2週間おきに通って18回コースを1年以内で完了させたとしても、それまで皮膚の奥で発毛に備えていた毛には、光は照射されていませんからね。
まとめ
脱毛サロンを決める前に、コース完了までの期間がどのくらいなのか、何回くらいの施術でムダ毛がなくなるのか、それを知っておくのはとても大事なことです。
なんとなく5~6回で、1年くらいで脱毛が終わるだろうと思い込んでいたら、カウンセリングで説明を受けた時にガックリきてしまいますからね。
中には、1ヶ月おきの施術で効果があります!といってしまうIPL脱毛のサロンもあるので、要注意ですよ!
ただ、脱毛サロンのスタッフはみなさんプロなので、いろいろな話に引きずられてしまうこともあるかもしれません。そんな心配を持っている人は、サロンスタッフに負けない知識、すなわち【脱毛機】について情報を仕入れておきましょう。マシンは裏切らないので、どの脱毛サロンがどんな脱毛機を導入しているかを知っておけば、サロン選びを間違うことはありません。
脱毛に必要な回数も脱毛にかかる期間も、誰にもコントロールできません。同じ条件で少しでも早く、そして快適な脱毛ライフを送るためには、それを叶えてくれる脱毛機を選ぶことが大事なのです。